タンココ自然保護区 Cagar Alam Gunung Tangkoko Batuangus
ビトゥン中心部からは約29km。周囲をタンココ山、ドゥアスダラ山、バトゥアングス山の3つの火山に囲まれたおよそ9,000ヘクタールのタンココ自然保護区には、少なくとも127種類の哺乳類、233種類の鳥類、104種類の爬虫類や両生類が棲息し、多くの絶滅危惧種が保護されています。
ワラセアの西のはずれのスラウェシ島
ダーウィンの進化論と同時期に同説に到達したウォーレスによるウォーレス線と、ウェーバーが提案したウェーバー線。その2つの線の間には、アジアからもオーストラリアからも深い海で隔てられ、古来より一度も大陸と繋がったことのない島々からなる、ワラセア(ウォーレシア)と呼ばれる領域があります。
ワラセアの西のはずれに位置するスラウェシ島は、長い年月をかけて、天敵の少ない孤島で、数少ない祖先種から、ユニークな進化を遂げた生き物たちの宝庫です。
スラウェシの固有種たち
自撮り写真で人気者になったクロザルは、北スラウェシの固有種です。
スラウェシ島の固有種のほんの一例としては、世界最小の猿タルシウス(スラウェシメガネ猿)、神話に登場しそうなバビルサ(インドネシア語で豚鹿)、体長1m弱の始祖牛アノア、希少有袋類のクロクスクス、ヒメクスクス、翼竜を思わせるアカコブサイチョウ(スラウェシホーンビル)、地熱で卵を孵す飛べない鳥マレオ(セレベスツカツクリ)、赤いボディーのセレベスカワセミなどが挙げられます。(下線は絶滅危惧種)
タンココ自然保護区の探索
タンココ自然保護区にはガイドなしでも入れますが、広大な保護区を効率良く安全に歩くには、レンジャーのガイドがあってしかるべき。
手軽で人気なのは、巨木を眺めたりクロザルの群れを探しながらトレッキングし、最後にタルシウスと出逢う、3時間前後のウォーキングサファリ。マナドやビトゥンから日帰りツアーに参加するのが簡単な方法です。
タンココ自然保護区へのアクセス
タンココ自然保護区はマナドから約60km、車でおよそ2時間。ビトゥン中心部からは約29km。アクセスにはタクシー・オンライン配車サービス・車チャーターを利用するか、ツアーに参加するのが一般的です。
公共交通機関を使う場合は、マナドの「パアルドゥア・バスターミナル」から「タンココ・バスターミナル」行きのバスに乗り、タンココ・バスターミナルでビトゥン中心部へ向かうミクロレットに乗り換えて「ギリアン」で下車。ギリアンで「バトゥプティ」へ行く乗合い軽トラックまたはオジェックを探します。
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